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コロナウイルス出国前陰性証明書をスペインでお得に取得する方法

現在、コロナウイルスが海外から日本へ持ち込まれようにするため、日本では厳しい入国制限が敷かれています。

そのうちの一つが海外からの帰国者には72時間前のPCR検査の陰性証明書の提出を必須としていることです。

そんな中、夏に日本に一時帰国する機会があったので、スペインで行ったコロナウイルスのPCR検査、陰性証明書を取得するまでの体験を詳しく記事にしました。

PCR検査の相場

PCRテストの価格は、大体100€ほどになります。

さらに安い値段のものもありますが、検査結果の通知に時間がかかるものや、日本のフォーマットに記入する際に追加料金を取るものなどがあるので注意して下さい。

イベリア航空と提携して割引のあるPCR検査についてはこちらを参考にしてみて下さい

日本の出国前陰性証明書

次に、日本が設定しているコロナウイルス陰性証明書の条件があるのでみていきましょう。

検査の条件


まず初めに、一番厄介なのが、日本の提供しているフォーマットを使用する必要があることです。

これについては以下でもう少し詳しく説明します。

検体採取方法については、鼻咽頭ぬぐい液(鼻の奥の粘膜から取る)か、唾液、最近(2021/7/1から)認められた鼻咽頭ぬぐい液と咽頭ぬぐい液の混合のどれかである必要があります。

また、飛行機の出発時間から72時間前までに検査をする必要があります。

この時間は、検体採取の時間のことで、検査結果を取得した時間ではないことに注意して下さい。

検査方法は、PCR検査が確実です。すぐに結果が出る抗原検査は検査方法として認められていないので注意して下さい。

検査の条件
検体採取方法鼻咽頭ぬぐい液( Hiposo nasofaríngeo )
唾液( Saliva )
鼻咽頭ぬぐい液と咽頭ぬぐい液の混合
検査時間出発前72時間までに検体採取した検査
検査方法PCR
他の方法もあるが、抗原検査は不可
その他用意されたフォーマットに記入する
日本が指定している出国前陰性証明書の条件

厚生労働省が指定しているフォーマット

厚生労働省がフォーマットを使用することを強く推奨しています。

実際、出発する空港、乗り換えの空港でも日本のフォーマットであるかチェックされました。

フォーマットには日本語もしくは、英語で記入してもらう必要があります。

つまり、スペインでは、日本語で書いてくれるところはないので、英語で書いてもらう必要があります。

フォーマットは、色んな国の言語のものが用意されています。こちらにスペイン語・英語バージョンのフォーマットのURLを貼っておきます。

そして、このような独自のフォーマットを指定している国は、あまり多くありません。

そのため、日本のフォーマットへの記入に対応してくれるかどうか、追加料金などないか、検査をしてくれる病院などに対して、予め聞いておく必要があります。

日本が指定するコロナ陰性証明書を出してくれるお得なPCR検査2種類

今回、日本に帰国するにあたり、スペイン(マドリード)で日本の提示している条件にあったコロナウイルスのPCR検査をやってくれる病院等を探しました。

その中でも、値段がお得で、日本のフォーマットにも対応してくれる場所を2箇所紹介します。

Travel Covid Test CenterのPCR検査(約60€で空港内で受けられる)

Travel Covid Test Centerの提供するPCR検査は、60€と破格のお値段で、スペインの空港で受けられるもので海外旅行者のためのPCR検査に特化しています。

日本のフォーマットにも対応可能とのことでした。

さらに検査結果も12時間以内と早く、慌てずにすみます。ただし、検査するには事前に予約が必要です。

渡航の1週間前に予約サイトを見てみたら、深夜の時間しか空いてなかった。
PCR検査の内容
価格58.68€
検体採取方法鼻咽頭ぬぐい液と咽頭ぬぐい液の混合
検査結果12時間以内
日本のフォーマット対応可
検査場所マドリード・バラハス空港 (ターミナル4)
マラガ・コスタルデソル空港 (ターミナル2)
セビージャ空港
営業時間24h
予約事前に必要
空港のPCR検査内容

今回利用しなかった理由

しかし、今回、私がこちらのPCR検査を利用しなかったのは、検査場所に行けないことがわかったからです。

私の乗る飛行機はマドリード・バラハス空港からヨーロッパ圏のフランスで乗り換えて日本に到着する便でした。

そのため、ターミナル1からの出発だったため、検査場所のある、国際線として利用されているターミナル4にはコロナの感染対策の関係で入ることができませんでした。

MIDIAGNÓSTICOのPCR検査(私が今回利用した75€

私が実際に利用したのは、「MIDIAGNÓSTICO」が提供しているPCR検査です。

価格は75€とお手頃で、予約なしで検査をする日に検査会場に行くだけです。

日本のフォーマットに対応してくれ、PDFで送ってくれるので、もう一度、検査施設に行く必要はありません。

検査をした後にもう一度、日本のフォーマットに記入した用紙を受け取りに病院に行かなければならないところがほとんど

さらに、鼻の奥に綿棒を突っ込まれることなく、唾液での検査なのもありがたかったです。

検査結果は、翌日の16時までにとなっています。

私の場合は、午後3時に検査を受けてその日の夜11時に結果が出たので、大体、8時間ほどで結果が出ました。

また、値段は高くなりますがマドリードでの検査のみ、5時間で結果の出るPCR検査も提供しています。

PCR検査内容
価格75€
検体採取方法唾液
検査結果翌日の16時まで
日本のフォーマット対応可
(PDFで送ってくれる)
検査場所マドリード、サラゴサ、セビージャ
アリカンテ、ムルシア、バレンシア
営業時間8:00〜20:00(マドリード以外は要確認)
予約必要なし
GENYCAのPCR検査内容

PCRテストを購入してから検査結果を受け取るまでの流れ

実際に私が経験したPCR検査について、購入してから検査結果を受け取るまでの過程を説明します。

予約する必要もないので、難しい手順はないので、安心して下さい。

サイトでPCRテストを購入

PCRを選択

地域ごとのCOVID-19 Test PCR Salivaを選択

SOLICITAR」を選択する

フォームを埋めて支払う。身分証の番号はNIEの番号ではなく、パスポートの番号にします。

患者ポータル(Portal de pacientes)へ登録

結果をネットで受け取る際に必要なので、登録しておく必要があります。PCRテスト購入した後に、登録の案内のメールが来るのでそれに従って下さい。

パスポートの番号か、メールが送られてきたメールアドレスでログインして、パスワードを設定すれば完了です。

日本のフォーマットへ対応してくれるよう研究所へメールする

検査結果を出してくれる研究所に、日本のフォーマットに記入してくれるようメールしておきます。

マドリードでPCR検査を受ける場合は、こちらにメールを送ります。

メールの内容は、

  • 名前と連絡先
  • いつまでに欲しいか
  • 日本のフォーマットの添付ファイル

を忘れないようにして下さい。

他の地域で検査を受ける方は、念のため、電話してメールアドレスを確認して下さい。

予約なしで検査会場へ

検査当日は、予約なしで自分で申し込んだ時に選択した会場に行きます。

当日の持ち物は

  • パスポート
  • Confirmación de compra(購入完了した時に届いたメール)

だけで大丈夫です。日本のフォーマットへ記入してもらう影響で、研究所の方に、できるだけ午前中のうちに行くように言われました。

検査結果の通知

翌日の16時までに検査結果が出たことを知らせる連絡がメールで送られてきます。

事前に登録しておいた患者ポータルのサイトに入ります。

検査結果をダウンロードします。

通常のPCRの陰性証明書がスペイン語と英語で2種類、日本のフォーマットに記入してもらった陰性証明書が1種類で、合計3つのファイルがあるはずです。

もし、日本のフォーマットのものがない場合は、研究所へメールか電話で再度問い合わせて下さい。

ダウンロードした書類を印刷する

最後に書類を印刷して帰国に備えます。

日本の出国前陰性証明書に加え、通常のPCRの陰性証明書も乗り継ぎ先の国よっては必要な場合があるので、念の為印刷しておくことをお勧めします。

書類を印刷する際に、印刷コピーできる場所を探すなら、こちらの記事を参考にして下さい。

難しいことは何一つなく、購入して、日本のフォーマットへ対応してくれるよう別途お願いして、当日検査を受けて、ネットで陰性証明書をダウンロードするだけです。

結果はネットで、わざわざ受け取りに行く必要はありません。

まとめ

最後まで記事を読んでみて、どうでしたか?

スペイン、特にマドリードから飛行機に乗る方で出国前陰性証明書をお得に取得したい場合は、バラハス空港ターミナル4の中で受けられるTravel Covid Test Centerの60€PCR検査か、MIDIAGNÓSTICOの75€PCR検査が日本の規定にも当てはまっていて、お得です。

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